姿勢調節機能の加齢変化と3つの運動単位

●姿勢調節機能の加齢変化

1.視覚
2.前庭覚
3.体性感覚

4.神経系

・感覚神経については神経の伝達速度の遅延(神経に随走する血管系の障害による虚血変化、神経鞘の肥大、有髄神経における節間距離の短縮、ニューロン自体の萎縮性、退行性変化、

・運動神経においては神経線維数が生理的に減少(近位部より遠位部に分布する神経に著しく認められる。70歳以上の高齢者において軸索変性が高頻度に認められる。)

5.筋組織

・II型繊維の萎縮により、絶対筋力や瞬発力が低下する(20~30代のII型繊維の割合が60%であるのに対し、60歳以上では40%以下になる)。http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1748-1716.1983.tb00024.x/abstract

・筋自体の変性
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/839043

・筋を支配するモーターユニット数の減少によって引き起こされる筋断面積の減少、筋繊維数の減少、神経分布密度の減少。http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0140673673927359

・筋に分布する毛細血管数も低下し筋持久力の低下も認められる。

6.骨、アラインメント

・高齢女性に頻発する変形性関節症
・脊柱の変形、関節可動域制限、
・重力筋における筋緊張の低下によって立位時のアラインメントはさまざまな方向に偏倚(へんい=かたよること)する。

7.高次神経機能

『姿勢調節障害の理学療法』 奈良勲、内山靖 p256

 

 

筋繊維は大きくtype1(遅筋)、type2(速筋)に分けられますが、

それを支配する運動単位も同様で、

・疲労抵抗性の高いS型運動単位
・速い収縮をするが疲労抵抗性の低いFF運動単位
・速い収縮をし、疲労抵抗性も高いFR運動単位

の3つの型があります。

んでもって、加齢と共に減少していくのはFF運動単位とtype2(速筋)。

ラットにおいては後肢において運動神経の脱落がおこり、前肢では起こらず、なぜF型運動神経が優先して死滅していくのか理由は不明とのことです。

『筋力をデザインする』吉岡利忠 他

 

 

脳も神経も筋肉も可塑性(条件に応じて変化する能力)の高いので、単純に使わないから衰えていく、ではどんどん速筋を使えば良いじゃないかくのではないかと思うのですが、変形性関節症、脊柱の変形、関節可動域制限、アラインメントの偏倚などが足を引っ張ってしまうだけでも思うように使えなくなると思うんですよね。

脳、神経、筋肉、血管、骨、内臓・・・

結局のところ、すべての調和が取れていないと成立しないんじゃないかなと。

この辺り、もう少し詳しく調べてみます。

つづく。

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