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脳とスキルとトレーニング

7月 9, 2015

スキルは4つの能力に分類される。

 

①.状況把握能力
②.正確な動きをする能力
③.素早い動きをする能力
④.持続性

 

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①.状況把握能力

野球選手がキャッチする際の状況把握能力。

A.ボール確認からキャッチ動作を引き起こす刺激発現までの時間。
B.刺激からキャッチまでの反応時間。
C.キャッチからボールに移行するための動作時間
D.ボール捕捉のための動作時間

これらを主に視覚、聴覚、そして運動感覚を養うことによって情報収集、予測し、実行(動作)に移す。

 

②.正確な動きをする能力(←ウエイトトレーニングで一番必要なのはこれ)

A.ポジショニング能力=必要な筋肉だけ動かす能力
B.グレーディング能力=必要な筋肉をどれぐらいの力で動かしたら良いか調節する能力。
C.タイミング能力=必要な筋肉を必要な力加減で、「必要なタイミング」で動かせるように調節する能力。
D.リプロダクション(再現)能力=それらの能力を常に同じ状況で再現する能力。

 

③.素早い動きをする能力

A.動作開始の素早さ=状況変化を認知し、それに対応する能力。
B.動作切り替えしの素早さ=状況変化に認知、対応し、誤った動作を出来るだけ早く正しく切り替えられる能力。

 

④.持続性(集中力)

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スキルのための脳のトレーニング方法は確立していないが、イメージトレーニングはかなり効果があるといわれている。

1.うまい選手のフォームを繰り返し見て
2.自分がそのフォームをしているイメージを頭の中で繰り返し描き
3.実際に自分がそのフォームでやってみる

 

『身体の発見シリーズ 複雑性としての身体 ~脳、快楽、五感~』大築立志氏の「脳とスキル」より

 

本当にその通りですね。

”正確な動きをする能力”はトレーニングにも当てはめることが出来るのではないでしょうか。

A.ポジショニング能力=必要な筋肉だけ動かす能力
B.グレーディング能力=必要な筋肉をどれぐらいの力で動かしたら良いか調節する能力。
C.タイミング能力=必要な筋肉を必要な力、「必要なタイミング」で動かせるように調節する能力。
D.リプロダクション(再現)能力=それらの能力を常に同じ状況で再現する能力。

リフティング種目はABCDを総動員させ、全身を使い、一瞬で長い距離物体を移動させますが、BやCに少しでも調節ミスがあれば失敗してしまいますし、アイソレーション種目ではAとDに重きがおかれるでしょう。

どのような動きもABCDの比率が異なるだけで、スキルをうまく使い分ける形になるとは思うのですが、精密機械のような動作を身につけるためには質の高い練習をある程度の量こなさないといけないかなと思います。

筋出力を高める

6月 25, 2015

円陣における気合の効果
http://www.waseda.jp/sports/supoka/research/sotsuron2006/1K03A236-5.pdf

「よく気合(掛け声)を出すと、筋力が上がると言われるが、その効果は、大脳の覚醒水準のメカニズムに大元がある。

覚醒水準は、複数の脳内経路によってコントロールされていると考えられている(宮下,1986;堀・福田,1997)が、その1つに中脳から橋にかけての脳幹網様体賦活系(Reticular Activating System: RAS)において、外部からの感覚刺激によって生じた上行性のインパルスがRASを仲介して皮質全域に投射されることにより、覚醒水準が制御されている。つまりより多くの強い感覚刺激を入力することで、より覚醒水準が高まる。

また、掛け声が大脳の抑制を解除することで中枢神経系の興奮水準が高まり、インパルス発射頻度の増加や運動単位数の増加を引き起こすので、ただ単純な最大筋力の増加だけでなく、筋放電開始時間の短縮と力の立ち上がり速度 の増大にも影響し、全身反応時間を短縮させることまで可能であることが報告されている。

さらには覚醒水準を動機づけと同義と考えると、それぞれの課題(スポーツスキル)に応じて最適覚醒水準は異なると推測できる。

そして、このことは脳の覚醒・興奮状態、 筋緊張の状態、自律神経系興奮の状態などの生理心理学的な枠組みで考え合わせてみると、全てが合理的に符合することが理解できる。」 

 

 

技術(フォーム)練習において、正しい姿勢と呼吸で、出力する方向(コース)の再現性を可能な限り高めたら、あとはどれだけ大脳の興奮水準を高め、運動単位の動員、インパルス発射頻度を増加させられるかで、使用重量、動員される筋繊維数は変わってきます。

効かせない(効かせる余裕がないぐらい爆発的に挙上する)種目、効かせる種目、複合関節、単関節、身体や脳の使い方という面では、すべて共通している部分はあると思います。

つづく

主な電解質

4月 4, 2015

ナトリウム:

ナトリウム sodium, Na;Na+ は生体に不可欠な無機質の一種で、細胞外液の主な構成イオンである。成人の体内に約100g存在し、その約50%が細胞外液に、約40%が炭酸塩、リン酸塩として骨に存在し、他は細胞内液に含まれる。主な機能に体液浸透圧の保持、体液pHの維持、神経の電気的活動作用、水やブドウ糖の吸収などがあり、筋肉、神経の興奮抑制、骨形成などに関与する

塩化ナトリウム(食塩)としての摂取目標は10g/日以下とされ、過剰摂取は高血圧症の危険因子となる。ナトリウム代謝では主にアルドステロン、バソプレシン、腎糸球体濾過量、食塩摂取量などが調節因子となる。

カリウム:

カリウム potassium, K;K+ はナトリウムと同族のアルカリ金属で、全ての細胞に含まれる無機質であり、生体に必要不可欠な元素である。細胞内液に高濃度に存在し、その分布は細胞内液に約90%、骨内に約8%、細胞外液に約2%である。カリウムはナトリウムとともに体液浸透圧や酸塩基平衡の維持に関与する。また、神経、筋活動に必要とされ、心筋の収縮に重要な役割を果たす

慢性腎炎、尿毒症では高カリウム血症が起きる。反対に副腎皮質機能亢進症などでは低カリウム血症が起き、筋の興奮性が低下、心筋の伝達に異常を来す。体タンパク質が崩壊すると排尿によるカリウム排泄量が増加する。カリウムは植物性食品に多く含まれ、通常の食事では摂取量の不足はない。カリウム代謝はアルドステロン、腎糸球体濾過量、カリウム摂取量などに規定される。

カルシウム:

カルシウム Ca;Ca2+ は体内に最も多く存在する無機質で、ほとんどが骨、歯に存在する。日本人のカルシウム所要量は600mg/日とされ、慢性の欠乏は下痢などによっても起こるが、骨を脆くし、骨折を招き、歯の発育、成長を妨げる。またカルシウムは血液pHの維持、血液凝固作用、心筋の収縮作用にも関与する

血中のカルシウム濃度が急激に低下すると四肢にテタニーによる攣縮が起きる。カルシウム代謝にはカルシウム摂取量の他、副甲状腺ホルモン、腎機能、ビタミンD代謝が関与する。低カルシウム血症はカルシウム摂取不足より副甲状腺ホルモンの欠乏に起因することが多く、またカルシウム吸収を高めるビタミンDの欠乏を伴うことが多いため、くる病(佝僂病)を引き起こしやすい。副甲状腺ホルモンが過剰であれば、高カルシウム血症が発生する。カルシウムに対しリンが過剰である時にはカルシウムの吸収は妨げられる。

マグネシウム:

マグネシウム Mg;Mg2+ は生体に不可欠な無機質の1つで、生体内では約半量がリン酸塩として骨に存在する。アデノシン三リン酸(ATP)の関与する酸素反応、リン酸結合の化合物に作用する酵素反応を促進し、エネルギーを伝達する反応系、さらに刺激による神経の興奮抑制、刺激による筋の興奮促進に関与する

植物の葉緑素成分、動物の筋などに存在し、通常の食事では摂取量の不足は起こりにくいが、欠乏するとカルシウム代謝を妨げ、骨形成に障害を起こす。乳幼児ではマグネシウム吸収不全などによる低マグネシウム血症により痙攣が起こることがある。

「電解質代謝」より

腸内細菌と睡眠

11月 10, 2014

腸内細菌の多寡(たか)が睡眠量を左右する。

不眠症患者の腸内細菌数は、不眠でない人に比べて有意に少ない。睡眠時間の短い高齢者でも腸内細菌は少ない。

また抗生物質で腸内細菌を減らしてしまった人は、短眠傾向を示す。

Rhee YH,Kim HI:The correlation between sleeping- time and numerical change of intestinal normal flora in psychiatric insomnia patients.

『眠りを科学する』井上昌次郎